FREE BIRD

June 17, 2016

レーナードスキナードが演奏する「FREE BIRD」を聴いたのは、1977年の暑い夏、MUSIC TVから流れていた時と記憶している。

 

レーナードスキナードはアメリカンサザンロック、南部の黒人ブルースの音楽制を大胆に取り入れたバンドである。それまで流行のロックしか聴いていなかった多感な頃の私は、この曲の「鳥の様に自由に生きたいんだ」という歌詞と演奏に大きな衝撃を受けた。上手く説明は出来ないのであるけれど、とても遠い大人の音楽の世界に足を踏み入れた様な気がしたものである。

 

その影響であるのか否か、今でも空を旋回する鳥を見上げる事が好きである。

逆光にさらされた鳥のシルエットは、真黒であるにも関わらず羽のディテールまで細かく見える気がして美しく、時間を忘れさせてくれるほど優雅である。

 

おそらく鳥たちは、飛翔しながら「我自由なり」などと実感しているのではなく、生きる為の糧を探し、鳥同士の縄張り争いなどの関係性に翻弄されなら、つまり生死にかかわる事態が身の周りには常に起きている事が現実に違いない。鳥瞰的にみれば、人間程贅沢極まりなく過ごしている事を鳥には「自由」と見えているのかもしれない。

 

レーナードスキナードのボーカル「ロニーヴァンザント」は1977年10月ツアー中の飛行機事故でこの世を去ってしまった。あまりにもはやすぎる死に、彼は本当に鳥になってしまったのかもしれないと、当時の幼き青年は感じた記憶がある。

 Photo:Yuji Kobayashi

 

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