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GEOMETRICGREEN
YUJI KOBAYASHI
Yuji Kobayshi
水音の独奏
京都の庭園で出会った水琴窟。 その周囲は静寂に包まれながらも、密かに鳴る風の音と虫の声が聴こえてきた。 その環境の中に鳴る水の音は、自然の音とは異なり、オーケストラに属するバイオリン独奏の旋律の様に優しく柔らかな音を奏でていた。 The sound of water I...
Yuji Kobayshi
命の「物」/ things for Life
私は命に繋がる「物」を所持しているだろうか?命と同じくらい大切な「物」は持っていると思うが、それ自体が自分の生命を直接支えている「物」とは異なる。漁港には命に繋がる「物」を至る所に見ることができる。縄の縛り方一つにしても強い意志を感じ取ることが出来る。行動に少しでも緩みが生...
Yuji Kobayshi
Almost sepia
子供の頃の思い出には匂いが付いてくる。 毎日、顔も服も泥だらけで 母親に叱られた。 お味噌汁の匂いに落陽を感じた 土や植物は近く、空はいつだって自分の話し相手だった。 記憶の色彩は薄くても、匂いは確かに自分の思い出と共に思い起こされる Childhood...
Yuji Kobayshi
幾度となく波に揺れ
幾度となく波 に揺れ 陽の光と熱に容赦されず Photo: Yuji Kobayashi
Yuji Kobayshi
風人
風人 北風は鋭く横頬を通り過ぎて 曲線を描く音は鼓膜に響く。 木々の先端はぎしりと軋みながらも 左右に揺れ、 倒されぬ様に山肌にしがみついている。 風は更に強くなる。 疾風の音は早くなる。 木々の揺れは風の速さを物語る。 それでも風は私の目には見えない。...
Yuji Kobayshi
星空へ
星空 星空を見上げた時に感じる清潔さは 子供達が描く絵の中にある純粋さに どこか似ている。 花に接する時の様な静かな呼吸のまま いつまでも眺めていたいと思う。 To starry sky When I looked up at the starry sky. The...
Yuji Kobayshi
untitled
湖の先には何がある 山の先には何がある 光の先には何がある 自らの一歩を踏み出さない限り 永遠にその正体に出会うことはない 私の頭の中にある想像の道には かつて見たこともない黄金の龍が おそらく待ち草臥れているに違いない What's on the other side...
Yuji Kobayshi
Static et dynamicam
石は静の象徴とされているが、石が生まれる瞬間の激しさを私たちは知らない。静と動における真理は、互いに引き離された距離が遠ければ遠い程、極点に座する力は際立ってくる。石の中に静と動は既に備わっているのである。Stone is a symbol of static, but...
Yuji Kobayshi
木瓜
唐木瓜 赤色は気持ちの高揚感を高め、生命力やエネルギーを感じさせる。交感神経を刺激することも認められており、人間の体温変化にも影響があるとされる。 木瓜の赤 枝は裂けて棘を持ち、花は赤色。 これらの積極性とは反対に 木瓜にはどこか日本文化の武士道精神を備えている気がする。織...
Yuji Kobayshi
Pink haze (乙女椿)
静かな朝の空気は霞灰色 花は風に揺れて 桃色の螺旋は僅かに 花は風に揺れて 仲良しの親子の声は高く 花は風に揺れて 透き通る青い空の中に 花は風に揺れて 明日も晴れるかな 明日も晴れるだろう The quiet morning air is gray haze...
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