Yuji KOBAYASHI BLOG

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August 15, 2017

色や形、質感の調和を持って花の構成を考えると、多くの場合には主役が生まれ、その主役を引き立てるサポートの花たちが登場して全体の調律がなされます。反対にそれぞれの関係性を引き合わない植物たちを集合させてみると、視覚的に違和感が生まれると同時に、個々の存在が等しいボリュームで見えてくるのは不思議で仕方がない。

July 13, 2017

福島県郡山の空を見上げていました。ただ何気なくゆっくりと動く雲を眺めていました。

しばらくその場に佇んでいると、夕方の散歩にきたのであろう 一人のおばあちゃんが、

私の横に静かに近ずいてきて、一言 ぽつりと呟きました。

「福島の空は変わったよ、、、」

福島第一原発事故により、放射能は空気中へ飛散し、その瞬間から「福島」は「FUKUSHIMA」という表記に変わってしまいました。

おばあちゃんの大切な空

Photo Yuji Kobayashi

June 30, 2017

海と陸の間に存在する境界線。

「線」とはいうものの、それほど短絡的に区分け出来るわけではありません。波打ち際は常に変化を重ねていて、どこまでが海、どこからが陸などとは誰も明言することは出来ずに非常に曖昧です。

これは人間社会に置き代える事も可能で、国境や文化、宗教や人種等にも当てはまり、明確化など中々できないのです。それが故に敢えてはっきりとした答えなどは望まずに、海と陸の様に曖昧ながらもイーブンな関係性を維持出来れば、自然の景色の様に美しい民族的境界線が構築されるのかも知れません。

Photo Yuji Kobayashi

October 10, 2016

                                                                                     

花は地球の声に思える

僅か数日、誰の目に触れる事もなく旬に花を咲かせ、そして...

June 20, 2016

「Rolling stone gather no moss」

「転がる石に苔むさず」という言葉がある。

これは動き続けることによって外部から外傷を受けることなく、常に細胞分裂を繰り返しながら進化していく例えである。どちらかと言えば西洋的なプラス思考が強い内容の言葉である気がする。

方や日本には「苔の生すまで」「石の上にも三年」など、耐え忍ぶ姿勢から勝機を見いだす思想が古くからあり、今も忍耐強い日本人の心底に残っている民族的資質である。

現代社会は、インターネットの普及からあらゆる事象速度が早まり、わずかな隙を見せた瞬間に、あっという間に時代から取り残されてしまう場合も少なくはない。

それでも待機する姿勢により冷静さを整えることの重要性はいまも昔も変わりはしない。

心静...

June 17, 2016

レーナードスキナードが演奏する「FREE BIRD」を聴いたのは、1977年の暑い夏、MUSIC TVから流れていた時と記憶している。

レーナードスキナードはアメリカンサザンロック、南部の黒人ブルースの音楽制を大胆に取り入れたバンドである。それまで流行のロックしか聴いていなかった多感な頃の私は、この曲の「鳥の様に自由に生きたいんだ」という歌詞と演奏に大きな衝撃を受けた。上手く説明は出来ないのであるけれど、とても遠い大人の音楽の世界に足を踏み入れた様な気がしたものである。

その影響であるのか否か、今でも空を旋回する鳥を見上げる事が好きである。

逆光にさらされた鳥のシルエットは、真黒であるにも関わらず羽のディテールまで細かく見える気がして美しく、時間を忘れさせてくれ...

June 7, 2016

森林の中に歩を進めていくと、緑の匂いを捉え空気が美味しく感じた経験は誰しも持っていることと思います。自然を体内に認めようとして大きな深呼吸をしながら嗅覚を働かせてみると、それらは様々な「匂い」が折り重なりながら自分の体内へ届いていることに気がつきます。

樹木の緑幹

数千種類の地草

土の生命循環

老木の枯渇

ミストの細滴

風が運んでくる幾多の「香り」を意識しながら自然を感じてみると、自分が原始な動物に戻る気がして、生命の強さを客観的に捉えられる様になります。

五感を研ぎすますことは生きる強さを育てるのに繋がります。都会では周囲の環境が、既に個々の感覚を働かさなくても、安心安全がある一定のところより担保されており、生きる者としての危機管理には疎くなってきている部分もあると思...

June 1, 2016

樹木は、大地に張った根から水を吸い上げると、長く太い幹を経由してから更に上部へと運び、木の末端である葉脈まで水分を届けて酸素とともにそれらを大気に放出する循環を繰り返す、謂わば「水の柱」といっても過言ではありません。風雨に耐えながらその土地環境に適する様に、己の枝幹の向きを変化させて、太陽の光熱を取り入れて光合成を繰り返している作業は、思考の末にたどり着く結果である様にすら感じ取れるのです。

樹木とは「無意識」なのであろうか?...

May 9, 2016

その出来事は、瞬きをした肉体的な光と闇の「時」の交換に現れたのではないかと思う程突然私の眼前で展開され、わずか数分で輪雲は紺碧の青空に溶けていったのである。言うならば山の上に大きな雲のサークルが出来ただけの話ではあるもののそこにはいくつもの出来事が折り重なって存在しているはずである。山の傾斜や経度、緯度、斜面に育つ樹木や蒸気、雲の厚さ、風向きと風速、温度や湿度、湖の位置との関係性云々。複合的な事情が一瞬の「点」に集約されてから散開していく模様であったのであろうと推測できる。そしてその瞬間に自分も発生した環境にいたという事実。同じ偶然の重層が起こり、同じ事象が再び自分の経験となりえる確立はかなり低いとおもえるのである。

  Photo: Yuji Kobaya...

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