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Official
GEOMETRICGREEN
YUJI KOBAYASHI


Yuji Kobayshi
相性ill-suited
色や形、質感の調和を持って花の構成を考えると、多くの場合には主役が生まれ、その主役を引き立てるサポートの花たちが登場して全体の調律がなされます。反対にそれぞれの関係性を引き合わない植物たちを集合させてみると、視覚的に違和感が生まれると同時に、個々の存在が等しいボリュームで見...


Yuji Kobayshi
Sora
福島県郡山の空を見上げていました。ただ何気なくゆっくりと動く雲を眺めていました。 しばらくその場に佇んでいると、夕方の散歩にきたのであろう 一人のおばあちゃんが、 私の横に静かに近ずいてきて、一言 ぽつりと呟きました。 「福島の空は変わったよ、、、」...


Yuji Kobayshi
境界線 demarcation line
海と陸の間に存在する境界線。 「線」とはいうものの、それほど短絡的に区分け出来るわけではありません。波打ち際は常に変化を重ねていて、どこまでが海、どこからが陸などとは誰も明言することは出来ずに非常に曖昧です。 これは人間社会に置き代える事も可能で、国境や文化、宗教や人種等に...


Yuji Kobayashi
Voice from Ground
花は地球の声に思える 僅か数日、誰の目に触れる事もなく旬に花を咲かせ、そしてその開花を閉じる花々がある。それは特別な花などではなく、特別な出来事でもないごく身近に起こる生命循環である。 花が咲く 花が散る まるで秘め事のように咲く花に私たちが出会うためには、その時、その場所...


Yuji Kobayashi
ROLLING STONE
「Rolling stone gather no moss」 「転がる石に苔むさず」という言葉がある。 これは動き続けることによって外部から外傷を受けることなく、常に細胞分裂を繰り返しながら進化していく例えである。どちらかと言えば西洋的なプラス思考が強い内容の言葉である気が...


Yuji Kobayashi
FREE BIRD
レーナードスキナードが演奏する「FREE BIRD」を聴いたのは、1977年の暑い夏、MUSIC TVから流れていた時と記憶している。 レーナードスキナードはアメリカンサザンロック、南部の黒人ブルースの音楽制を大胆に取り入れたバンドである。それまで流行のロックしか聴いていな...


Yuji Kobayashi
Sense of smell 嗅覚
森林の中に歩を進めていくと、緑の匂いを捉え空気が美味しく感じた経験は誰しも持っていることと思います。自然を体内に認めようとして大きな深呼吸をしながら嗅覚を働かせてみると、それらは様々な「匂い」が折り重なりながら自分の体内へ届いていることに気がつきます。 樹木の緑幹...


Yuji Kobayashi
樹木の意識
樹木は、大地に張った根から水を吸い上げると、長く太い幹を経由してから更に上部へと運び、木の末端である葉脈まで水分を届けて酸素とともにそれらを大気に放出する循環を繰り返す、謂わば「水の柱」といっても過言ではありません。風雨に耐えながらその土地環境に適する様に、己の枝幹の向きを...


Yuji Kobayashi
Relation
その出来事は、瞬きをした肉体的な光と闇の「時」の交換に現れたのではないかと思う程突然私の眼前で展開され、わずか数分で輪雲は紺碧の青空に溶けていったのである。言うならば山の上に大きな雲のサークルが出来ただけの話ではあるもののそこにはいくつもの出来事が折り重なって存在しているは...
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